乙女な彼氏には牙がある!?




「…分かった」


「真秀、今日はごめんな。月曜日、学校来いよ」


違うよ涼。


僕が勝手に落ち込んで勝手に走り出しちゃったんだから、涼が謝ることなんて何もないんだよ?


「バカ。俺様が学校休むわけないだろ。じゃあな」


上手くごまかせたか分からないけど、精一杯強がってみた。


電話を切るとさっきの光景を思い出しちゃって、また涙が出てきた。


花束を渡した時の輝ちゃんのおめでとうの言葉。


マイク越しに聞こえたその声は、僕の知らない声だった。


心から労り、自分のことのように喜んでいるようなそんな声。


会場の外での会話もそうだった。


全く警戒心のないお互いが気心の知れた感じだった。


まさに長い間連れ添った夫婦のような……。