周りの人からしたら、たかがって思うことなのかもしれない。
でも、僕は輝ちゃんが大好きだから。
輝ちゃんは、僕の全てだから。
僕はたぶん輝ちゃんを失ったら生きていけないと思う。
だからこそ、ちょっとのことでもこんなに不安になっちゃうんだ。
「拳、喜んでくれたかな?すんげぇびっくりしてたな~」
ふいに、後ろから聞き慣れた声が聞こえてきた。
「そりゃ、花束渡すヤツがお前みたいな山ザルだったら誰でもびっくりすんだろ」
すぐに男の声が答える。
誰だろ、知らない声だな。
でも、女の子の方の声は……
「誰が山ザルだ!ぅあ、すみません」
女の子が相手に殴りかかろうとした拍子に僕の肩に手が当たった。

