たったった
たったった
まるで自分に合わせるように背後から足音が聞こえる。
(なにこれ、ついにあたしにもストーカーか!?)
ストーカー=女の子扱いというヘンテコ理論に基づき、輝の目は輝いた。
(すっげー。あたしみたいなのでもそんなことしたいヤツいんのか―)
などと感心しながら指をポキポキと鳴らす。
毎日兄達に仕込まれているので、いざという時は自分で処理できる。
そうだ、奈留美に自慢してやろう!と携帯を取り出した時、
「ああああっ、あのっ!!」
背後から可愛らしい声がした。
はて、自分にこんなきゃぴきゃぴ声で呼び止められる謂われはあっただろうか…
輝は他人だろうと聞き流しながら歩き続けた。
「あの!!」
ガシッ
今度は力強く肩を掴まれた。
やはり、あの声は自分宛てだったらしい。

