『それではここで、記念として花束の贈呈をさせていただきたいと思います』
どうぞ、とアナウンサーが鬼塚選手の背後に手を差し伸べる。
すると、暗がりから大きな花束を持った、これまた大きな背の人が入場してきた。
「ん?どっかで見たことがあるような……」
「なんか言ったか、真秀?」
カメラが花束贈呈者をクローズアップしたので、スクリーンを眺める。
「あれ?もしかして………」
僕の一抹の不安をよそに、贈呈者はリング上へと上がり、鬼塚選手と向かい合う。
「おめでとうございます」
「!ありがとうございます」
なんともギクシャクしたやり取りだなぁ。
でも、鬼塚選手ちょっとびっくりしてたよね。
というか、あの子ってもしや……

