「鬼塚拳斗は……俺の憧れなんだよ」
「憧れ?」
「あぁ。鬼塚って背がちっちゃいのにボクシングめちゃくちゃ強くて、考え方とかもなんかザ・男!って感じじゃん?だからすっげえ憧れてんだよ」
あぁ、なんで僕コイツにこんなこと言ってるんだろ。
ちょっと語りすぎたよね。
「……」
ありゃりゃ、涼ってば黙っちゃった。
これは軽く引いたかな?
「お前、自分が思ってるより男らしいと思うぞ?」
「そうか?」
「あぁ。どこが!とはうまく言えねぇけど、お前すんげぇ男らしいとこあるぜ」
曖昧だなぁ。
でも、なんかそこが単細胞な涼らしいよね。
「……さんきゅ」
「おう」
なんだなんだ、この青春ドラマみたいなムードは!
ちょっとむずがゆいじゃん……。

