「お前、どうやって手に入れたんだよ?!これ、発売開始即完売だったやつじゃん!」
今日の試合は、去年から武者修行と題して海外に行っていた鬼塚拳斗が久々に帰ってくる特別な試合なだけに、注目度が高かったのだ。
「知り合いが急に行けなくなったらしくて、譲ってもらったんだ~。お前、鬼塚拳斗のファンだっただろ?」
「よく覚えてたな。俺も買おうとしたんだけど、もう完売した後だったから諦めてたんだよなぁ」
「さ、並ぼうぜ!」
僕達2人は急いで列の中に混じった。
「にしても、こんな暑苦しいのが好きって、やっぱりお前の方がソッチの趣味あんじゃねぇの?」
「ん?なんか言ったか?」
必殺、氷の微笑み!
「……いえ、何もおっしゃってございません」
涼は勢いよく顔を背ける。

