あげは「紫苑…敵討ちに行ってくるからね?」 紫苑の手を握って呟いた。 紫苑とあたししか居ない広い病室には大きく響いた。 その時だった。 あげは「紫苑…ッッ!?」 ほんの一瞬で、瞬きすると夢だったんじゃないかってくらいそのままで。 でも、きっと今のは見間違いじゃないよ。 見たくて、でも見れなくて、あたしが何より大好きだった君の懐かしい笑顔を見間違う訳がないもの。 今 紫苑の整いすぎた顔が 花咲いたんだ――。