「花笠様は502号室です。」 あげは「ありがとうございます。」 __カラカラ あげは「久しぶり。」 ここは市立の医大病院の一室。 一年前から紫苑が居る個室。 閉まった窓からボタン雪が降っているのが見える。 入った瞬間ツーンと薬品の匂いがした。 保健室みたいな真っ白な壁に真っ白なベッドが一つ。 そこに横たわるのは、 あげは「紫苑……。」 会いたかった。 いつだって紫苑を忘れた日は無かった。 大好きで 大好きで 堪らなく愛していた人。