何でこいつが居るの…?
あたしが憎くて大っ嫌いなこいつが何故今目の前に…?
あげは「な…で、今ご、ろ……?」
喉の奥から搾り出した声は枯れていて音にさえなったか定かで無い。
あたしのその様子を見ていたソイツはまた白い八重歯を覗かせた。
コイツの八重歯は可愛くなんか無くて、今にも人一人噛み契ってしまいそうな鋭い歯で。
「随分と女々しくなったなぁ、俺はお前に勝つために強くなったっつーのに。」
黙れ黙れ黙れ黙れ!
だけどこれも言葉にはならず、憎らしい口は動き続ける。
「何してるかと思えば一位気取って、お気楽メイドか。」
そう言って鼻で笑ったコイツ。
周りのクラスの奴が見ていたけど誰も止めようとしない。
それくらい緊迫した空気だったんだろう。

