神様は残酷だ。 離れる事をこれ程恐れ、心から一緒に居たいと願う【敵】をくれるなんてね。 ……虐められるよりよっぽど怖い。 あげは「もう構わないで。 ………あたし達は出逢っちゃいけなかったの。」 それだけ言い捨て白蓮の隣を通り過ぎた。 誰も腕を掴んだり、呼び止めたりする人は居なかった。 もうあんた達もあたしがどうでも良くなったんだ……。 少しガッカリしてる自分がウザい。 自分から離れたんじゃない。