騎士「俺今俺至上最高にダサい。」
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あたしが頭にクエスチョンマークを浮かべていると騎士はばっと顔をあげてあたしの目をじっと見た。
騎士「めっちゃ焦ってる。」
??
まだ首を傾げるあたしに騎士は大きなため息をつき、立ち上がってドアの方向に向き直る。
あげは「待って…!!」
騎士「は……ぅわぁ!!」
――ドッタン
いたた…。
あたし160㌢しかないんだから180㌢の男が覆いかぶさって来ないでよねー。
騎士「何すんだよ!」
騎士が言ってるのは多分……絶対あたしが騎士の服の裾を後ろに引っ張ったこと。
だって…
あげは「怖かったんだもん…。」
また騎士まであたしから離れて行くような気がして…。
もう一人になるんじゃないかって思って…。
視界が歪む。 ぁあ…あたし泣きそう。
泣き顔を晒したくなくて慌てて俯くと温かな体温を感じた。
懐かしいいつか感じたような人恋しさ。

