美男不良☆paradise【完】



紫苑「もう元気過ぎるから退院だってWW」


WWじゃねーよ。

とんだテキトーな病院に入院してたんだね。 一年入院して目覚めたら次の日退院かい。




紫苑「ん?で?」

あげは「顔近いって〜//」


近付いてきた端正な顔を手で押し戻す。

普通の女の子なら『男の力に勝てるわけな〜い』とか言うんだろうけど。

あたしの場合押さえ付けられない限り大丈夫ですから。


で?…って言われてもあなたのこと考えてましたー…とか言えねーだろ、普通。


紫苑「皆と何話してたの?」


あっ…そっちか。

ってか近い近い近いっ!!!




ふんわりとウェーブがかかったキャラメル色の髪


綺麗な二重に女のあたしでも羨む睫毛の長さと大きな黒目


スッと通った鼻筋に高くて小さな鼻


桜色の形の整ったちょっと薄めの唇


ニキビやシミ一つ無い真っ白な肌に小さな小さな顔




美形すぎる…。


それでもって笑うとあどけない笑顔も持ち合わせるなんて…。


一般の女子さんに紫苑の笑顔や寝顔なんて見せると卒倒する人めちゃ居るだろうなー、なんて。