女タラシだろうが、
チャラかろうが、
やっぱり高倉くんは高倉で優しいよ…。
嫌いになんかなれない。
「…高倉くん…。この間はごめんね…」
今なら言えそうな気がしたら
自然としゃべっていた。
「あー…あれはだいぶ俺も悪かったし。
謝らなくていいって。それより…」
最初は真剣な眼差しだったのに、
ニヤリと笑う高倉くん。
「あのあと、資料室の本全部俺がはこんで、しかも職員室でその本たちのバーコード貼り手伝わされたんだけど」
「ごめんっ…ありがとう」
「この代償どうしてくれるわけ?」
えっ
たしかに私ひどいことしたけど…
お礼と謝罪だけじゃダメなの?!
「…代償とか言われてもっ…」
「へぇー? 俺に借りつくるわけ?」
ニヤリ。
さっきまでの素っ気なかった高倉くんはもうどこにもいない。
嬉しいけど…対応に困る…!
「えぇー…じゃあ、何がいいの?」

