「なんで……」
私がそう呟いたと同時に、高倉くんが救急箱を持って戻ってきた。
「なんで…って、なにが?」
救急箱をあさりながら、
高倉くんはこちらを向く。
1番知りたいことから…
「なんで高倉くんがいるの。」
うわっ…
ちょっと怒ってるみたいな言い方になっちゃったかな…
美優をかばって怪我したのニ回目だったから…何かの縁かな…とか思ったり…色々と頭をよぎったから…。
……ん…?
縁…?
………≒運命?
「なんで俺がいるか…。中庭で倒れたとき、俺がたまたま近くにいたから…ただそれだけじゃね?」
…だよね。
それだけそれだけ。
高倉くんに運命なんか信じないとか言っときながら、なに期待してんの…。
運命とかじゃないのに、好意だったわけでもなかった…し。
…ただ近くにいただけ。

