なんか疲れたぁ…。
お弁当を食べるため、
美優と二人で中庭のベンチに座る。
「ビックリしたぁー」
「なにが?」
「皆川くん、突然有希に抱きつくんだもん! 美優呆然と眺めてたよー!」
「あ、あぁ…その話…。」
私もビックリしたよ…。
だけど、
もう抱きしめられたことあるから…慣れというか…私にしては冷静だった…。
「皆川くんのこと好きな女子多いからねー。今頃みんな妬んでるんじゃない?」
「そーかもね…」
「どうしたの? 美優なんか気に障ること言っちゃった? 少し暗いような…」
「あ、いや…大丈夫。」
中庭って意外と人多いんだな…
この話は周りの人に聞かれたくない。
「…あ、咲井じゃん」
と、後ろの方からヒソヒソと、数名の男子たちの声が聞こえた。

