「美優、さっき何か言いかけなかった?」
「いずれ分かるからなぁー…今言う必要ないか。さっきの忘れて?」
「…いずれ? まぁいーや。」
水を飲んだあと、鏡を見ながら髪を整えて、元きた教室への廊下を歩く。
「あ…田中先生…。」
「ほんとだぁ」
私たちがコソコソ田中先生を見ていると、田中先生がこちらへ歩いてきた、
「どーした?」
「いや、ただ眺めてただけー」
美優がニコッと、お得意技悩殺スマイルを田中先生へ向ける。
はんぶん無意識ってのがすごい。
「そうか…。あっ!咲井!」
「は、はい…?」
「咲井さぁー…学年集会のアンケート未提出な上に、保健室届けも担任に未提出だし。だらしなすぎる!」
「うっ…」
「美優はもうだしたけどねー♪(笑)」
「おまえら対照的だぞ?偉いけど実技そこそこ。だらしないけど実技は得意。」
私たちを交互に指差しながら、田中先生はハハハッと笑ながら冗談を言う。

