「…もう、いいの。」
私は頬につたった涙を拭き取り、美優に無理やり笑顔を作って見せた。
「?」
「いつか絶対私いじめられそうだし…ここはやっぱ、私らしく平凡がいいし。」
「でも、高倉くんと仲良くしてる女子ならこの学年に他にもいるじゃんっ」
他にもいるなら、
私に限っていじめられない、って?
だけど、
逆を返せば、
私の代わりはたくさんいる。
「だからこそ、もう関わらない。」
「……そっかぁー…」
そう。
これでよかったんだ。
だって、
会ったのは昨日なんだから。
今なら無かったことにできる。
無かったことにすれば…
この意味不明の感情も消えるはず。

