「ほんとに一回話しただけなんです…」
疑いの眼差しで見つめる、ルナ先輩の怖い顔がとても近くにある。
「うざっ…こっちは真面目に……」
「あら?修羅場に遭遇?」
ルナ先輩の言葉を遮って、資料室にツカツカと入ってきたのは………
「高倉…くん…っ!」
「え…夢斗…っ?!」
「どーしたんすか?ルナ先輩。」
「別に。ただ話してただけだから」
そう言うと、私は突然解放された…から、私は当然のごとくふらついた。
「有希、大丈夫か?」
「う…うんっ」
突然名前で呼ばれる不意打ちに、
ドキッと心臓が音をたてる。
高倉くんの優しい言葉に比例して、ルナ先輩の眉間のシワはさらに倍増した。

