極甘☆2人だけの保健室


「折りたたみ傘!」

いーなぁ、傘があって。

私なんか濡れて帰るしかないのに。

私が黙って高倉くんの次の行動を待ってると、高倉くんは呆れながら言った。

「わかんないのかよ…傘っつたら、ひとつしかねぇだろー…わかんない?」

私はコクリと頷く。

「やっぱ咲井有希だ…あのな、俺が傘貸してやろうとしてんだよ。わかるか?」

「えっ…私に?」

「それしかねぇだろ。」

「ありがとー!それはお言葉に甘えて、借りさせてほしいです!」

「貸してやるよ。」

私が手を差し出したけど、高倉くんは傘を私に渡そうとしない。

「?」