「最悪だぁー」

「だね…」

放課後になって、
私は絢香と帰る準備をしている。

絢香とは、中谷絢香のこと。

絢香は、違うクラスだけど、同中だからいつも一緒に帰ってる仲だ。

ちなみに美優の家は反対方向だから、一緒に帰ることはほとんどない。


「まさか雨とはね…」

「そーだねぇ…」

私たちが帰ろうとした直後に、突然スコールなんて…どんだけ運悪いんだろ…。

「どーする?私たち二人とも傘持ってきてないよね…二人で濡れて帰る?」

半分冗談で絢香がいったけど、それ以外方法は見つからない。


「…しょーがないから、そーするか」


「だよね。」