「…痛っ!!!」

勢い良く私が倒れた音は、
体育館中に響きわたった。

「ゆうきっ?!!!大丈夫っ?!」

大した怪我じゃないのに、

私がゆっくり起き上がったときには、私を覗きこむようにしてクラス中の女子がいた。

「ぅん…なんとか…。」
肘と膝が摩擦で赤くなってるけど…ジャージには影響ないし意識もあるし。


クラスの女子をかき分けて、心配そうな顔で入ってきた子が……一人。
「ほんっとごめん!!私のせいで…」
今にも泣き出しそうな顔で言った。

「全然大丈夫だよっ!!」