そう、あれは私が6歳のこんな雨の日の出来事。





「るんるるーん♪
 こんっな雨の日はぁー♪
 お母さんに傘を届けるぅー♪
 私はいい子ぉー♪」




自作の歌を歌いながら歩く私。





「あれ?お隣さん帰ってきたぁ?」





空き家だった隣の家に車が引っ越しの車がとまっている。





「あ!だめだめぇー!
 お母さんに傘を届けるんだったぁ!」




本来の目的を思い出し、私は止まっていた足を
また動かす。





そして隣の家を通り過ぎようとした瞬間_______