あれは3年前、戦乱の世は治まったものの、生き場を失ったかつての輩が、夜な夜な殺戮を繰り返す







家出した親父が置いた母上と兄との3人暮らしだったが、例の連中に兄を奪われた







母上はショックで倒れ、俺1人が残った







兄を刺した奴を討ち死にし仇はとれたが、血の生ぬるい臭いが忘れられず、木刀しか使えない








情けない話だ。俺ももう少し早めに生まれたら、誇り高い剣士だったのにな。








昼間大の字で草むらに横たわる








いいじゃんリュウくんはリュウくんで。練習しただけあって、木刀でも十分倒せるじゃない。