夢渡り

ー一週間後

「…え、と、こっちだったっけ」

私は再び街に来ていた。
今度は無意識に、ではなく、意識的に。
理由は、あいたかったから
もう一度あの人にあって、確かめたかったのである。
あの既視感の正体を。