「……なぁ、樹、どういう事だ?この気持ち!」


相談したのは5月にしてもう出来た親友。


椎野樹(しいのいつき)


この前の知られたくない。という気持ち。

よく分からない。


「何だよ、竜司お前二股?」

「は!?違うし、結愛はいとこだし」

「俺、今別に結愛ちゃんの名前出してないんだけど。」

「……………………………」

「素直になれよなぁー」

「…葉瑠が好きだ。」

「はぃはぃ、分かったよ。」

「なぁ、樹は彼女いないのか?」

「いねぇーよ」

「好きな子は?」


すると樹の視線は結愛の方へ。

は?


「お前、結愛が好きなのか!?」

「…………まぁな…」

「嘘だろ?」
「嘘だよ。」

「……………………………」

「今、お前嫉妬したろ。」

「ちげぇ!」

「素直になれよなぁー…」


「で、結局好きな子いるのかよ?」

「誤魔化すなよな。」

また樹の視線は結愛…違う。
結愛と話してる…華花ちゃん?


「…………いねぇーよ。」


「お前、わかりやす…」