~魅柚side~

「この野郎!!」

「かかってこいよ‼‼」

今や

最強ヤンキーグループとなって

喧嘩を続けるあたしたち。

喧嘩して

喧嘩して…

とにかく毎日喧嘩。

そうでもしないと

胸の痛みが治まらない。

クソグループとの喧嘩を終えて

バイクに乗ろうとした時。

「魅柚‼‼」

どこからか瑠貴唖さんの声が聞こえる。

「何」

あたしはそう言って

声のする方へと向かう。

そしてあたしの姿を見た瑠貴唖さんは

「魅柚…なのか」

驚きつつも

悲しそうな顔で

あたしに話しかける。

「そうですけど」