月と星と陽

「誕生日おめでとう!」


お客さんはルナリアにおめでとう、と声を掛けたり軽いプレゼントを渡したりして、ルナリアは忙しそうだった。


僕はガーベラやスプレーバラが入った花束をルナリアに渡した。

「わ、シオンありがとー!すっごい綺麗。レパードさんに作ってもらったの?」
「もう一人前だ、僕が作ったよ」

「へー、すっごいじゃない!レパードさんが作ったみたいに素敵よ」

ばしばし、とルナリアは背中を叩きながら顔中に笑みを漏らす。


「ルーナからもプレゼントあるんだよ」

僕は横に突っ立っている少女の方を向き目を合わして頷く。