お墓を後にして、私たちは喫茶店へ向かう。 どんなところだろう、と内心ドキドキしてたけど…扉を開けると店内はそこそこ広くって明るかった。 人の話し声と静かに流れるピアノに温かく迎えられる。 奥には檀があり、ピアノが一つ置かれている。 そこはルナリアがよく呼ばれて歌う、町でもちょっとした有名店らしい。 シオンは何度か来たことがあるのか、このお店の人らしいおじいさんに話し掛けていた。