私とシオンはバスを降り、町の中を並んで歩く。
シオンは寄りたいところがある、と言って町の大通りから外れた狭い通りを越えて、見渡しの広い場所へと出る。
「…お墓?」
「そ。僕の両親の。滅多にこっちに来ないからあんまり寄れないんだけど…今日はなんだか来たくなって。」
シオンはそう言ってはにかむように笑う。たくさんのお墓が並ぶこの場所に、私たちは二人きりで佇む。
シオンは二つの墓の前で、手を合わす。静かに両親に語りかけているのか…私は彼の背中をじっと見ていた。
シオンは寄りたいところがある、と言って町の大通りから外れた狭い通りを越えて、見渡しの広い場所へと出る。
「…お墓?」
「そ。僕の両親の。滅多にこっちに来ないからあんまり寄れないんだけど…今日はなんだか来たくなって。」
シオンはそう言ってはにかむように笑う。たくさんのお墓が並ぶこの場所に、私たちは二人きりで佇む。
シオンは二つの墓の前で、手を合わす。静かに両親に語りかけているのか…私は彼の背中をじっと見ていた。
