月と星と陽

「隣町でルナリアが歌うんだけど一緒に行こう!」

シオンの誘いに私は一回ともならず二回も三回も頷いた。

初めてあの森で聴いた時からルナリアの歌声に私はすっかり魅了されていたの。

ルナリアは隣町に行って歌うことが多く毎日は会えないけど、
会ったときはいつも私に元気をくれる。




「あ、あとね――…」

シオンが私に微笑みながら言った言葉に私も微笑みを返しながら頷く。



そうと決まれば準備しなきゃ!



今日は素敵な日になりそう。