「ルーナ!どうした?」 シオンが私の側で心配そうに私を見つめていた。 ぼうっとしていた私をずっと呼びかけてくれていたのか、かなり心配顔。 「…ごめんなさい。私、シオン達が側に居てくれてうれしい」 「え?僕もうれしいよ!ルーナがこの村に来てくれてよかった」 つい漏らした私の言葉に無邪気に微笑むシオン。其の笑顔が眩しかった。 そうそう、とシオンは思い出したように小さく声を出すと私に向かって首を傾げた。