「聞いて!あたし、ルーナと友達なったの。あんたとあたしも友達。ルーナとあんたも友達。皆友達ってわけ!」

呆気に取られている僕に向かってルナリアは嬉しそうに言う。ルナリアはいつもそうだ。


昔、一人ぼっちだった僕をそうやって笑顔で「こっちおいで」と誘ってくれたことを思い出す。



「シオン、よろしくね」

すっかりルナリアのペースにはまっているらしいルーナ。
改めて聞くルーナの声にどぎまぎする僕。

相変わらず無表情で話すルーナだけど、貝を一緒に拾ってた頃よりは…近くにいるようだった。







こうして 僕らは はじまった。



君がいて 僕がいて


あたりまえのように

そばにいる日々が―…