「いい?今日仕事終わったらあたしの家来て?…絶対!」

僕が、「えー…」と口を挟もうとしたのを見兼ねてルナリアは声を張り上げた。
なんの用だろう。また新曲作ったのかな?

昔からルナリアはよく僕を呼ぶ。ただ最近どう?と

話しをするためだったり、新曲をお披露目したいために呼んだり…


「わかったよ。行くから。また新曲作ったの?」

「ないしょ!来てのお楽しみ。じゃあねーあたし忙しいから!あ、レパードさんによろしくね。」


ひらりとスカートを翻して嵐のように帰ってく幼なじみ。


「…相変わらずだなぁ。」

雨が斜めに降りだし、入り込んでくる雨。
僕はパタンと窓を閉めて呟いた。