掃除の時間、
真面目に掃除をしつつ、
廊下の窓を開ける。


アタシの日課。



掃除が終わってから石黒さんと2人で閉める窓。






キーンコーンカーンコーン




よし。

…今日は何を話そうかな…。




まずは理科室の窓を閉めて。


んで、廊下…。



ゆっくり窓を閉める。




「ありがとー」

「うーん」


毎日のやり取り。



「そっち、まだ開いてる?」

「さっき開いてたから多分開いてるー」



そっからちょっと無言。


「俺さー、スマートフォン使ってるんだけどさ」

「ほうほう」

「動画見とるんやけどさ、ヌンチャク名人ってゆーのがあって」

「へー…」

「めっちゃやばいよ」


笑いを堪えきれないで、
身振り手振りで教えてくれる。


「何か、アフロのいかにもできそうな人がでてきてさ」

「アフロ(笑」

「んで、バク転するんやけど失敗してフラフラに…」



とうとう堪えきれなくなって、
石黒さんは爆笑しだした…


そして、つられて笑うアタシ。