「ほんとにごめんなさい。

後、京介のポケットに指輪が

入ってたから葬儀の時に渡すわね。」

信じられない。

もう二度と会えないの?

名前を呼んでくれないの?

もうバイクに乗せてくれないの?

話せないの?

疑問だらけだった。

メールも電話も何回もかけた。

・・この電話は現在使われておりません。

なんで?さっきまでかかってたよ?

だけど繋がらなかった。

葬儀に向かい入り口には京ちゃんの

お母さんが待っていてくれた。

指輪といろいろ教えてくれた。

体は傷だらけで見れない状態だって。

事故したときに携帯は

ぐちゃぐちゃになっていたらしい。

繋がらないはずだ。

もう大切な人を失った。

結婚したいねって話してたじゃん。

なのに、早いよ・・・

おいてかないでよ。

そこから私の人生はどん底だった。

狂ったように酒、金、男だった。

こんな思いするなら大切な人を一人って

決めないでおこうと決意した。

二度とあんな思いはしたくない。