きゅんきゅん男子~年下彼氏を溺愛中~【完】

この人、先生ですが、あたし、殴ってもいいですか!?


こぶしを固めてわなわな震えていると、ギッ……と音をさせて立ち上がった先生は、冷ややかな視線をあたしに落とした。


「……とりあえず、ソイツに勉強でも教えてやれば?」


「……へっ?」


「マンガでよくあるだろ。彼氏と勉強するシーン」


「……あぁ……」


「そうすれば。おまえも勉強せざるをえなくなって、成績もぐんぐんあがるって寸法だ。いや~、俺って、あったまいい~♪」


先生は口端をクイッと上げた。