きゅんきゅん男子~年下彼氏を溺愛中~【完】

「…………」


「それに、兄貴の口から、莉子の話は聞きたくねーし」


「……なんで?」


「だって、アイツ。
どうせ、莉子のこと、エッロい目で見るに決まってんだから」


そう言って蒼空くんは、ブスっと唇を尖らせた。


その様子が、小さい男の子みたいで可愛くて、あたしはむぎゅぎゅっと蒼空くんを抱きしめた。


「可愛い、可愛い、超かわいい――っ!!」


「……はぁ?」