「うん……。
圭輔……。
ありがと……」


そう言ったあたしの耳に、圭輔は小さな声で言葉を落とした。


「でも、イヤになったら、すぐに俺のところに戻ってこいよ」


そんなことを、蒼空くんの前で、あえて言うのは……。


圭輔の優しさ。


だから、蒼空くんも、何も言わないんだ。


涙腺がうるうるしたあたしの背中を押して、圭輔は言った。


「ほら。
キャンプファイヤー見て、もっとラブラブになってこい」