「これからは、嫉妬させんなよ?」


「ん……」


「これからも、大好きだよ?」


「……ん?」


蒼空くんの言葉にふっと顔をあげると……。


蒼空くんは、綺麗な顔を、くしゃっとうれしそうに歪ませた。


「“男の子”のオレも、“男”のオレも。
莉子には、全部見せてやるから」


「…………」


「それから……。
“女の子”の莉子も、“女”の莉子も。
全部、オレがもらうから」