きゅんきゅん男子~年下彼氏を溺愛中~【完】

あたしがそう口にしようとした瞬間……。


あたしの目の前で机に倒れていた純ちゃんが、首だけ起こして、力ない声で圭輔に言った。


「橋本くん。
もう少しで、キャンプファイヤー始まるよ。
それなのに、片付けの手伝いとか……。
莉子ちゃんが、かわいそうだよ……」


疲れすぎてへろへろのせいで、声に張りは全然ないけど……。


圭輔に拉致られそうになっているあたしを、助けてくれる優しい純ちゃん。


それにつられたのか、向こうのテーブルに座る香ちゃんが、口を開いた。