そこであたしは、咲希ちゃんとのやりとりを、圭輔に全部話した。


でも、また泣き言まじりのジメジメ感満載で話すと、今度こそ本当に圭輔に見限られると思ったあたしは、なるべくドライに話すことを心がけた。


つもりだったけど……。


目からも鼻からも、洪水のように流れ落ちる水分たち。


そんなあたしを横目で見ながら、圭輔はあたしに向かってティッシュBOXを放り投げた。


「莉子の泣き顔って、ある意味ホラーだよな」


……って、どういう意味じゃあ!!