それをフッと笑いながら……圭輔は、木に寄りかかって、空を見あげた。
「好きだよ」
「じゃあ、どうして?
どうして、そんなに簡単に諦められるの?」
こんな質問、絶対おかしい。
そう思うのに、あたしの口は止まらない。
いつしか、気づかないうちに授業も始まったみたいで、校庭にもどこにも……見える範囲に生徒の姿はなくなっていた。
あたしと圭輔のふたりきり。
「好きだよ」
「じゃあ、どうして?
どうして、そんなに簡単に諦められるの?」
こんな質問、絶対おかしい。
そう思うのに、あたしの口は止まらない。
いつしか、気づかないうちに授業も始まったみたいで、校庭にもどこにも……見える範囲に生徒の姿はなくなっていた。
あたしと圭輔のふたりきり。

