蒼空くんは、女の子の背中を押しながら……。


床にペタリと座りこんだあたしに、チラッと少し、視線を流した。


「莉子も帰れよ。
帰って……。
その圭輔ってヤツと、勉強でもなんでもすればいーだろ」


そんな言葉を、蒼空くんは……。


可愛い顔を無表情で、包んで言った。