守ってあげなきゃ、守ってあげなきゃ。


あたしが、守ってあげなくちゃ――!!


急いで自転車から降りて、怖そうな不良さん達のところに一直線。


「ウチのかわいい弟に、なにさらすんじゃ――!!」


怒りの鉄拳をぶちこむと、返ってきた少し高めの声は、完全に呆れていた。


「つか、コレ。
オレのダチ。
その前に、あんた誰?」