でも……。どうしよ……。


この先、あんな風に……圭輔に強引にされたら……。


あたし、圭輔のこと……拒めなくなっちゃうかも。


好きに……なっちゃうかも……。


そんなことを考えながら、校門までの道のりを全力疾走し、蒼空くんが迎えに来てくれるのを待つ。


どうしよ、あたし……。


彼氏がいるってのに、こんなことを考えるなんて……。


信じられないくらい、浮気な女かも。


なんだか胸が苦しくなって、ジャケットの胸のあたりをぎゅーっと掴むと……。