あー、ヤバい。 ついにきてしまったよ、運命の時が!! 6時間目終了の合図と共に、バタッと机に伏せるあたし。 バカがバレる。 バカがバレる。 そんなことをうわ言のようにぶつぶつ繰り返していると……。 「莉子、ちょっといいか?」 そんな言葉と共に、あたしの制服の首のところをガシッと掴む圭輔の気配がした。