『オレ、16時頃、莉子の学校に迎えに行くわ』


そんな蒼空くんの声も、耳をふわーっと通り抜ける。


ヤバい、ヤバい、ヤバい!!


蒼空くんからの電話に浮れてて、あたし、すっかり忘れていました。


数学の勉強なんか、ぜんっぜん、進んでないし。


これじゃあ……。


超熱烈ちゅーどころか……。


あたし、バカを見抜かれて、すでに別れの予感です!!!!