きゅんきゅん男子~年下彼氏を溺愛中~【完】

それを見た花巻さんは、急いで顔と両手を横に振った。


「ち……違うんです。あの、ルミ……。おふたりに仲直りしてほしくて……」


「ん?」


「だって、おふたりは……。すっごく仲のいい“幼なじみ”じゃないですか!!」


花巻さんは早口でしゃべりながら、“幼なじみ”というところを、ものすごく強調した。


「だから、だから……。こんなことで、ケンカしてほしくなくて」


「……ん?」


「あの……。それに……。橋本くんも……。魔が差しただけだと思うんです」