焦るあたしの体を引き寄せ、圭輔はスッと、あたしのあごに手をかけた。


「俺のこと。幼なじみじゃなくて、男だって、わからせてやるよ」


「やっ……。圭輔っ……」


「莉子、男にキスされるの、初めてなんだろ?」


「……っ」


そんな言葉と同時に降ってくる、熱くて……ジンジン痺れちゃいそうな、圭輔のキス。


体をキツく抱きしめられて、呼吸も苦しい。


苦しいのに……。


「こんな莉子の顔、中坊なんかに見せてたまるか」


そんなセリフを、くしゃっと顔を歪めていう、男の顔をした圭輔にドキドキした。