それなのに……。
「でも、莉子。土下座くらいで許してもらえるなら、安いもんだろ」
また圭輔の腕の中に引き戻され、ピシピシッとおでこに指をあてられた。
「……ったく、圭輔。気安く触んないでよね!」
「はぁ?」
「あたしに触っていいのも、あたしを抱きしめていいのも、蒼空くんだけなんだからっ!!」
「……んだよ、莉子。いっちょまえに」
圭輔は口端を歪め、心底嫌そうな顔をする。
「でも、莉子。土下座くらいで許してもらえるなら、安いもんだろ」
また圭輔の腕の中に引き戻され、ピシピシッとおでこに指をあてられた。
「……ったく、圭輔。気安く触んないでよね!」
「はぁ?」
「あたしに触っていいのも、あたしを抱きしめていいのも、蒼空くんだけなんだからっ!!」
「……んだよ、莉子。いっちょまえに」
圭輔は口端を歪め、心底嫌そうな顔をする。

