きゅんきゅん男子~年下彼氏を溺愛中~【完】

それなのに……。


「でも、莉子。土下座くらいで許してもらえるなら、安いもんだろ」


また圭輔の腕の中に引き戻され、ピシピシッとおでこに指をあてられた。


「……ったく、圭輔。気安く触んないでよね!」


「はぁ?」


「あたしに触っていいのも、あたしを抱きしめていいのも、蒼空くんだけなんだからっ!!」


「……んだよ、莉子。いっちょまえに」


圭輔は口端を歪め、心底嫌そうな顔をする。